最近、診察をして思うことは、他人の人生を私は変えることができないということだ。
それでも、多くの患者さんから
「ここに来て、私の人生は大きく開けました。」
という言葉を頂くと嬉しい。

しかし、いつも思う。
「それは、あなたが気づいて、変わったからですよ。私は、そのきっかけを作っただけです。」と

メンタルケアメソッドを、洗練させていって、もはや、どこにも追随しないメソッドがほぼ完成した。

19世紀半ばに登場した、フロイト、ユング。心理学の巨匠である。
彼らは、人間が気が狂った時に、その原因を無意識層、過去での経験に求めた。
その過去での経験から来る、無意識下での感情、思考を解放することで
無意識や過去のトラウマに対する考え方はお二人それぞれ違ったが
アプローチとしては、カウンセリングして、過去を掘り起こしていくことには変わりなかっただろう。

同時期に登場したアドラーは
現在の精神状態は、目的があってのことである。
現在の行動、考え方にフォーカスし、過去を掘り起こすことではなく、未来の目的に向かって
行動を変えていくことを目指す。

1980年代に出て来た認知行動療法は、そもそも、心と思考と行動を分けて
行動にフォーカスすることで、思考すなわち認知を変えていく。

ちょうど、フロイド、ユング、アドラーが活躍した時代と、アメリカンドリームが語られて資本主義社会の歪みを何とかしようと生まれた認知行動療法との間で
20世紀初頭にイギリスに、バッチ博士が生まれたのだ。
心理学の世界で、自然療法家のエドワード・バッチ博士について語られることはない。

しかし、ご縁があって、バッチ博士の理論に出会った時、やはり、両者の間をつなぐ理論である。

カウンセリングして、どれだけ過去を掘り起こしただけでは、何も変わらないと私は思う。
むしろ、病状を悪化させることすらあるのではないだろうか。
では、認知行動療法で、行動様式を変えることでは、そうそう簡単には認知、すなわち自動思考は変わらない。

無意識層は確かに存在する。その無意識層にある自分を認める必要がある。
それが、バッチ博士が提唱するマイナス感情だ。
それは、フロイトが言うように無意識だから、気づかない感情を多く含む。
だから、植物の力を借りて、その無意識下の自分の感情を認める。受け入れる必要があるのだ。

そこから、これをプラスの感情に転換する時に
認知行動療法の考え方、アドラー心理学の考え方が役立つ。

マイナス感情は確かに、過去の辛いトラウマから来ているのかもしれない。
それを私も否定はしない。
しかし、そのトラウマのせいにして、行動しなければ何も変わらないのだ。
トラウマから解放するかどうかは、自分自身にかかっている。
だからこそ、コミュニケーションをとって、行動していくのだ。
未来の目的に向かって。

トラウマ的経験があっても良いと思う。
しかし、いつまで、そのトラウマのせいにして行動しないと言うのは勿体無い。

マイナス感情を受け入れて、認知の歪みに気づいて
その上で、アサーティブなコミュニケーションをとっていく。
自分の人生を自分で変えていく。
それが、さやかクリニック、ぐんまHHCで提唱しているハイブリッド心理学である。

さらに、この過程を推進するには、
体の健康が欠かせない。
生活習慣の改善と共に、統合医療で体をサポートしながら
心が変容して行く。